健康と美のための予防医学

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Doすれば免疫力は上がるの?

Doすれば免疫力は上がるの?

 「免疫力を上げよう!」と言われたら、あなたなら何を思い浮かべますか?

食事の改善、睡眠をしっかりとる、体を温める・・・

はい、全部正解です!

 まずは、思い浮かぶだけ「免疫力を上げる行動」をあげてみましょう。

 

【免疫力を上げるには】

 ①身体を温める

 ②栄養バランスの取れた食事(腸内環境を整える)

 ③しっかり睡眠をとる

 ④適度な運動 

 ⑤たくさん笑う 

 ⑥生活にメリハリをつけ、リラックスタイムをしっかりとる

 

これくらいでしょうか?それでは1つずつ見ていきましょう。

 

①体を温める

免疫細胞は血液中に存在しています。体の冷えにより体温が下がると、血行が悪くなり体内に病原体や異物を発見しても素早く攻撃することができません。するとウィルスや菌を撃退できずに発症してしまいます。免疫力が正常に保たれる体温は36.5℃程度(脇の下で36.2~3℃)と言われています。免疫力は体温が1℃下がると30%低下し、逆に1℃上がると一時的に最大5~6倍上がるともいわれています。

 体温を上げるには、身体を温める食事や、④の適度な運動、入浴などが効果的です。

特に、腸がある腹部を温めると免疫細胞の数が増えると言われているので、冬は小さい湯たんぽなどをお腹に置き、汗をかかない程度にじんわりと温めるというのもおススメです。

 ②栄養バランスの取れた食事(腸内環境を整える)

毎日の食事で自分の体はできています。栄養バランスの取れた食事で腸内環境を整えましょう。免疫細胞の60%~70%は腸にあると言われていますつまり腸内環境を良い状態に保つことで免疫力の低下を防ぐことができます

腸内細菌のバランスを整えるものにはヨーグルト、発酵食品、食物繊維など・・・

免疫細胞を活性化させるためには、タンパク質。その他、細胞の免疫機能を保持してくれるビタミンA、ビタミンE、さらに亜鉛マンガンなどのミネラルに、それからそれから・・・・・・・。

と、こんなに覚えられないし、毎日そんなこと考えながら食事なんてできない!!

と思われるのではないでしょうか。笑

つまり、ざっくりまとめて言うと「免疫力を上げるには、たんぱく質やミネラル、ビタミンなどさまざまな栄養素を摂る」ということです。まずは、おかずを1品増やしてみることから始めてみましょう。

 ③しっかり睡眠をとる

睡眠は美容だけでなく免疫にとっても大切です。睡眠中には「成長ホルモン」が分泌されますこの「成長ホルモン」は子どもには成長を促し、大人にはストレスの開放、日中の心身の疲れ、傷んだ細胞・組織の修復、老化の進行を抑制する働きがあります。この成長ホルモンのおかげで私たちの体の機能は良い状態へと戻っています。身体機能の状態が良ければ、抵抗力も強くなり病原体から守ってくれます。

アメリカの研究結果によると「睡眠時間が7時間未満の人は、8時間以上眠る人に比べ3倍以上も風邪をひきやすい」というデータが出ているそうです。また、「寝つきが悪い、夜中に目が覚めるなどで睡眠時間全体のたった2~8%眠れなかっただけで、ぐっすり眠れた人の約5倍も風邪をひきやすい。」ということも言われています。

 ④適度な運動

私たちの体は、筋肉を動かすと発熱し血行が良くなります。また、溜まっていた疲労物質を取り除くのにも運動は効果的です。激しすぎる運動も、運動不足も免疫を下げてしまいますが軽く汗をかく程度の運動は積極的に行っていきましょう。運動をすることにより筋肉量が増え、筋肉量が増えるとその筋肉が体を温めてくれるので①の体を温めるにもつながります。筋肉量の低下が低体温の原因にもなるため、毎日適度な運動で筋肉量を増やしていきましょう!ただ、筋肉は年齢とともに徐々に減少していきます今日の自分よりも1年後の自分のほうが筋肉量は少ないはずです。

しかし、嬉しいことに筋肉量は筋肉を正しく鍛えれば何歳になっても増えると言われています。まずは1日に10分程度の体操、お散歩、ラジオ体操などを習慣にするところから始めてみましょう♪

早速今日から「筋肉貯金」を!

 ⑤たくさん笑う

笑うと「NK(ナチュラルキラー)細胞」が活性化されます。ただ、ここまで「免疫力を上げましょう!」と散々書いてきたのですが、実は免疫力も強ければ強いほどいい!というものでもありません。リウマチや膠原病など自己免疫疾患と呼ばれる病気は免疫システムが、異常な働きをしてしまい、体内の異物のみならず自分自身の細胞にまで攻撃してしまうことで起こります。しかし、「笑い」にはこうした免疫システム全体のバランスを整える効果がある。と言われています。「たくさん笑う」と、ウィルスなどの病原体やがんに対する抵抗力を高め、それと同時に免疫異常の改善にも繋がります

「笑う門には福来る」ということわざがあるように、笑うことで損することはありません。むしろたくさんのメリットがありますので、たくさん笑いましょう!!

 ⑥生活にメリハリをつけ、リラックスタイムをしっかりとる

私たちの体には「自律神経」というものがありこれには「交感神経」「副交感神経」というものがあります。「交感神経」は「闘争あるいは逃走の神経」とたとえられていて、日中の緊張、ストレスがかかっているときに活躍します。一方「副交感神経」は「休息の神経」と言われ、リラックスしているとき、休息しているときに活躍します。この二つはシーソーのように、どちらかが活動すると、もう一方は制御されバランスをとっています。しかしこのシーソーのバランスが崩れ、どちらかに偏りすぎてしまっている状態が続くと、免疫力が低下し、病気にかかりやすく、がん細胞ができやすくなるなど様々な体の不調が出てきます。これは自律神経が乱れている状態です。

現代は、ストレスも多く、交感神経が優位な方が増えています。毎日リラックスタイムをとり自律神経のバランスを整えましょう。

 

 

【番外編】

ここで、番外編で、もう一つ免疫力をあげる行動をお伝えしたいと思います。

 ・幸せなSEXは免疫力を上げる!

オーガズムが免疫に素晴らしい恩恵をもたらすと発見されています。

ある研究では、「週に1~2回のSEXが、免疫を上げ風邪やインフルエンザにかかりにくくなる」という結果が出ています(免疫物質グロブリンAが増加するため)。定期的にセックスをしているカップルは、そうでないカップルよりも30%も免疫グロブリンA値が高いそうです。ただ、週に3回以上のカップルよりも、週に1~2回のカップルの方が、より免疫物質の結果が良かったそうなので、何事もやりすぎは禁物。ということでしょうか。笑

 

 

以上、「Doすれば免疫力は上がるの?」でした。

自分のストレスにならない範囲で、免疫を上げる習慣が少しずつ増えていくと良いと思います。自分の細胞が喜ぶことを1日に1つしてあげましょう。

 

次回は「免疫力アップ!レシピ」です。

 

閲覧いただき、ありがとうございました。

 

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