健康と美のための予防医学

美&幸せのための健康な体づくり!健康について発信していきます。

私たちの体温は、36~37℃前後に保たれるようコントロールされています。暑さや寒さ、環境の変化や怒り、緊張、不安などの精神的な変化、また食事、睡眠などにあわせて、体の熱を産生したり、放散したりして体温は調節されています。この体温調節に欠かせないのが「汗」です。

 

体温を下げるメカニズム

・気温、湿度などにより暑さを感じる 

    

・脳にある体温調節中枢が働き

・汗腺が開き発汗    熱を放散

・血管が拡張する    熱を放散

代謝を下げる     熱の産生を抑える

              

・体温低下

 

種類

汗には2種類の汗があります。

①体温調整の汗

私達が汗をかいた!と感じるのは、エクリン腺」というほぼ全身に分布している腺から出る汗です。酸性の汗で99%以上が水のため、比較的サラサラしています。そのほかにはナトリウムやカリウム尿素アンモニアなどが含まれています。

 

②匂いの原因の汗

アポクリン腺わきの下や外耳道、外陰部など、限られた場所に分布していて、アポクリン腺から出る汗は匂いの原因となります。
炭水化物やタンパク質、脂質、アンモニアなどを多く含み、乳白色で粘り気のあるアルカリ性の液体です。不快な臭いと感じるかもしれませんが、本来、動物が仲間同士の確認をしたり異性にアピールをしたりするなどの役割を果たしています。

 

多汗症

多汗症とは、手、足、腋の下、顔などに、日常生活に支障を来たす程の、過剰な発汗を認める疾患です。通常、緊張した時や交感神経が活発な時に汗をかくことはありますが、そのほか体の機能の低下や病気が原因で必要以上に汗をかくこともあります。

 

更年期の女性

発汗を抑制するエストロゲンというホルモンの分泌が低下し、たくさん汗をかくようになる。

 

甲状腺機能亢進症

甲状腺ホルモンが増加し、基礎代謝が高まってたくさん汗をかくようになる。

 

褐色性細胞腫

副腎腫瘍の一種。アドレナリンが大量に分泌され、代謝が高まるので、たくさん汗をかくようになる。

 

汗の匂い予防

エクリン腺から出る汗は、99%が水分のため蒸発しやすく菌が繁殖しにくいため、臭いの原因になることはあまりありません。しかし、かいた汗を放置すると、菌が繁殖しやすくなるので注意が必要です。アポクリン腺から出る汗は、アンモニアなど臭いの原因となる成分を含んでいます。また、菌が繁殖しやすい性質を持っています。

 

・こまめに汗を拭き取る

市販の汗拭きシートは汗と臭いを拭き取ってくれます。夏場はこまめに汗を拭き取ることで、菌の繁殖を抑え、体臭を予防することができます。


・殺菌成分の入った石鹸、ボディソープなどを使う

殺菌成分が入っている石鹸などを使うことにより、菌を殺菌し汗臭さや体臭を防ぐことができます。

 

 

夏の食事

大量に汗をかいた後は、汗により失った水分とミネラルの補給が大切です。忘れずに補給しましょう。また、トマトやきゅうりなどの夏野菜や、マンゴー、バナナなどの南国のフルーツは熱った体を冷やすのにオススメです。夏に旬を迎えるスイカや梨には、水分がたっぷり含まれているので、汗をかく暑い夏には積極的に摂りたい食べ物です。

 

【番外編】

体臭の持つパワー

体臭も悪いことばかりではありません。みなさんも、「この人いい匂い〜」と思った経験はないでしょうか?人の体臭の好みは「相性のよい遺伝子」に深く関係していると言われています。「相性のよい遺伝子」とは、免疫にかかわる遺伝子「HLA遺伝子」が自分とは違う相手を選ぶことで、より感染症に強い子どもを持つことが期待できるということです。私たちは本能的に「生存能力の長けた子孫を残せる配偶者を探してる」とはすごいことですね!ある実験でも、女性が男性のTシャツの匂いを嗅ぎ、「好みの匂いだ!」と感じる男性とはHLA遺伝子のタイプが違うという結果が出たそうです。

是非、自分のパートナーの香りをこっそり嗅いでみて下さい♪きっとあなたの好きな香りのはずです♪

 

 

次回は「くすみ」です。

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