健康と美のための予防医学

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関節の病気 【変形性関節症と関節リウマチ】

 

 

関節の病気 【変形性関節症と関節リウマチ】

①変形性関節症

骨と骨の間のクッションの役割である関節軟骨が、加齢や使いすぎにより劣化し、関節に痛みや腫れが生じ、最終的に関節の変形をきたす「変形性疾患」あらゆる関節に起こるが、特に体の体重がかかる膝関節、股関節(足の付け根)に多く起こる。関節軟骨がすり減る過程で、削られた関節軟骨の破片が出てきて、この破片が滑膜を刺激することで、炎症が起こる。進行すると骨と骨が直接ぶつかったり、「骨棘」という骨が棘状になったり、関節が変形し痛みが強くなり、ひどい場合は、日常生活に支障が出るほどの痛みとなり、活動の範囲が狭くなってしまう。

 

《症状》

・歩行時の痛み

・関節周辺の腫れ

・正座やしゃがむ動作ができない

・階段の上り下りが苦しい

・膝に水が溜まる

 

《原因》

 

・加齢

・肥満

・O脚

・筋力の低下

・関節への負担が大きいスポーツや生活習慣

 

 《治療》

 

基本は消炎鎮痛薬を用いて、炎症・痛みを和らげる薬物療法と同時に運動療法により関節周辺の筋肉を鍛え、関節の機能を維持する。痛みの度合い、生活への影響、年齢などを考慮し、手術療法」を行う場合もある。

 


②関節リウマチ

 

体外から侵入してきたウィルスや細菌などの異物を排除し、自分の体を守る「免疫」が、自分自身の正常な細胞や組織を攻撃してしまう「自己免疫疾患」の一つ。免疫細胞が関節の滑膜を異物とみなし攻撃することで、関節に炎症が起こり痛みや腫れを起こす。長期間炎症が続くと、軟骨や骨が徐々に破壊され、関節が変形したり、固まってしまう。結果、関節の動きが悪くなり、日常生活に支障が出るようになる。

 

 

 《原因》

 

発症する原因、メカニズムはいまだに不明。免疫に異常が起こる原因は、遺伝的要因と環境要因が相互に関連しているとされている。発症しやすい要因としては、妊娠、出産などによるホルモンの変化、感染症の罹患歴などが挙げられている。さらに、疲労、精神的ストレスがきっかけとなることも考えられている。関節リウマチは、30〜50代の女性に多く見られる。

 

 《症状》

 

関節リウマチは、手足など末梢の関節に現れることが多い。特に手に現れる強張り、腫れなどの症状は、発見のきっかけになりやすい。気圧、季節、天候などによって痛みや強張りの程度が変化する。初期は炎症により滑膜の表面がザラザラになり、関節全体が腫れて痛みが出る。進行すると、古い骨を壊す破骨細胞が活発になり、まだ新しく作り替える必要のない骨まで破壊してしまう。関節内部では滑膜細胞が増殖し滑膜が徐々に厚くなり、軟骨と軟骨の隙間が少なくなっていく。滑膜がさらに厚くなると軟骨や骨にまで食い込むようになり、関節は変形し固まり、関節の動きに制限がかかる。

 

・関節の腫れ(指の第2関節、第3関節や手首の関節が左右対称に腫れる)

・関節の痛み

・朝の手の強張り

・進行すると関節が変形

 

《治療》

 

早期発見、早期治療により関節の痛みや腫れなどの症状を少なく、日常生活も問題なく送れる寛解を達成し、寛解の状態を維持することができるようになってきている。治療法は、基本的な生活習慣を見直す(食生活、運動、ストレスのコントロール、休養など)、進行を抑える「基礎療法」が土台。それに加え、免疫システムに働きかける薬物療法や、関節の動きをスムーズに保つための「リハビリ」を併用。これらの治療を行っても進行し、日常生活に支障をきたす場合は「手術療法」を行う場合もある。

 

次回は「腰痛 【椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症】」です。

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