健康と美のための予防医学

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耳、鼻、のどを守る

耳、鼻、のどを守る

日常生活のちょっとしたことを気をつけるだけで、耳、鼻、のどを守ることができます。これらを守ることは、美しい音を聴く、友人や家族との会話を楽しむ、食事を美味しく楽しめるなど、生活の質(QOL)の向上につながります。

 

耳そうじ

耳掃除のやりすぎは、逆に耳垢を増やして、外耳道を傷つけ、耳のトラブルの原因となるため注意が必要です。「耳垢」は、外耳道にある「耳垢線」「皮脂腺」から分泌される粘液と、剥がれ落ちた表皮、埃でできていて、耳の中の異物を包み込みながら排出する役目をしています。

 

【耳垢線】

「耳垢線」は、耳の入り方から1cmほどのところにあるため、通常、耳垢はそれ以上奥に溜まることはありません。それ以上奥まで耳かきや綿棒を入れると綺麗にしているつもりが、耳垢を耳の奥に押し込めてしまうこともあります。

 

【外耳炎】

耳かきをしすぎると、外耳道が傷つき、細菌感染を起こし、炎症や湿疹ができ「外耳炎」になってしまいます。外耳道に湿疹ができると、耳垢が増え、ひどい場合は、湿疹や傷口に雑菌が付着し痛みが起こります。耳掃除をしているのに、耳垢がたまるという人は外耳炎の可能性があります。そもそも、耳垢は、外耳道の皮膚の表面にある繊毛により外に運び出されるので、頻繁に耳かきをする必要はありません。

 

【正しい耳かき】

耳の中の皮膚は、非常に薄くできています。耳かきは、耳の中に細かい傷をつけやすため、綿棒がおすすめです。耳掃除は、お風呂上がりなどに綿棒かタオルで耳の入り口付近を軽く撫でるようにして拭くだけで十分です。

 

《耳掃除はなぜ気持ちいい?》

耳の中には、快感を生じさせる「迷走神経」が分布しています。それにより、耳かきの刺激で気持ち良いと感じるのです。また、脳の「咳中枢」は、迷走神経を介するため、耳かきで迷走神経を刺激すると、反射的に咳が出る人もいます。

 

鼻呼吸

普段、呼吸を意識することはなかなかないと思いますが、気がつくと口が開いて口呼吸になってしまっていませんか?「鼻呼吸」には、鼻腔が吸った空気を加湿し温めたり、異物を除去したりするフィルター機能があります。

 

【口呼吸チェック】

以下の項目のうち、1つでも該当する方は、口呼吸をしている可能性があります。

朝起きると口が乾いていたり、唇、喉がヒリヒリする

夜中にのどが乾いて水分が欲しくなることが多い

口臭を感じる

口内炎がよくできる

集中していると口が開いている

 

【口呼吸】

「口呼吸」をしていると、口の中全体が乾燥し、口内の細菌が繁殖しやすくなるため、歯周病」「虫歯」「口臭」の原因にもなります。口で空気を吸うと、空気中の雑菌や異物をダイレクトに体内に取り入れてしまうため、のどや気道が傷つきやすくなってしまいます。また、寝ているときに口呼吸をしていると、舌の位置がのどの方に下がるため、いびきをかきやすくなり、ひどい場合は睡眠時無呼吸症候群の原因にもなります。

 

【口呼吸の改善方法】

食事をする時によく噛まない、柔らかいたべものが好き、歯応えのあるものを食べないという方は、口の周りの筋肉が衰えることで口呼吸になりやすくなります。口呼吸をしていた人が急に鼻呼吸にするのは難しいかもしれませんが、以下のことに気を付けて、なるべく鼻呼吸を心がけましょう。

 

よく噛んで食べる

顔の筋力アップ

睡眠時は、鼻を出した状態で口をマスクで覆う

 

 

 

これらの他にも、イヤホンで大きな音を聴かない、喉を使いすぎない、禁煙、タバコの煙を吸わないなど、日常の小さなことから「耳、鼻、のど」を守りましょう!

 

次回は、「口臭」です。

閲覧ありがとうございました。

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