白血病【骨髄性骨髄性白血病】
白血病【骨髄性骨髄性白血病】
赤血球、白血球、血小板などの血液細胞は、骨髄の造血管細胞が細胞分裂を繰り返しながら、それぞれに成長し、成熟してから血管の中に流れます。「白血病」は、造血管細胞が血液細胞に分化する途中の細胞が、がん化するものです。がん細胞(白血病細胞)は異常なスピードで増え、骨髄で正常な血液の製造ができなくなり、様々な症状が現れます。
種類
白血病には、急速にがん細胞が増殖する「急性」と、ゆっくりとがん細胞が増殖する「慢性」に分けられます。さらにがん化する細胞により「リンパ性」と「骨髄性」に分けられるため、大きく分けると「急性骨髄性白血病」「急性リンパ性白血病」「慢性骨髄性白血病」「慢性リンパ性白血病」の4種類になります。
成人では「骨髄性白血病」が80%以上を占めます。
急性骨髄性白血病
「急性骨髄性白血病」は、主に白血球に分化する途中の細胞ががん化して、急速にがん細胞が増殖する病気です。正常な白血球が作られなくなるため、血液中の白血球が少なくなります。免疫を司る白血球が少なくなると、風邪など感染症にかかりやすくなります。また、がん化した白血病細胞が骨髄の中にいっぱいになり、本来はまだ骨髄から出ることのない未熟な細胞が血液に出てしまいます。赤血球と血小板も骨髄内で作る事ができなくなるため、血液中の赤血球、血小板も減ります。そのため、動機、息切れ、めまいなどの貧血症状、出血しやすいなどの症状が現れます。進行が早いため、早期の治療が不可欠です。
《症状》
・白血球減少によるもの
感染症にかかりやすい、発熱など
・赤血球減少によるもの
動悸、息切れ、目眩、倦怠感など
・血小板減少によるもの
あざ、赤い点状の出血斑、鼻出血、歯茎からの出血など
《治療》
1兆個以上増えてしまった白血球病細胞を100億個以下に減らす事が目標です。100億個以下になると骨盤内で造血管細胞が増え、正常な細胞が増殖できるようになり、症状がおさまります。この状態を「寛解」といいます。治療は、抗がん剤による「化学療法」、骨髄移植などの「造血管細胞移植」が中心です。
・造血管細胞移植の種類
①骨髄移植
ドナーから骨髄液を採取し、患者の体内に輸血のような形で移植
②臍帯血移植
冷凍保存された臍帯血(臍の緒に含まれる血液)中の造血管細胞を体内に点滴で移植する
③末梢血幹細胞移植
ドナーの血液内の造血管細胞を増やし、その血液から造血管細胞を取り出して移植する
造血管細胞移植は、がん化した細胞を放射線や抗がん剤で破壊してから、正常な造血管細胞を移植します。移植には、患者とドナーの白血球の型(HLA)が一致していないといけません。兄弟姉妹間では約25%の確率で見つかりますが、それ以外の場合は1%以下の確率となっています。
《原因》
急性骨髄性白血病の原因は、他のがんと同様、ハッキリと分かっておらず不明です。
原因が解明されていない「がん」は、予防をするのが難しいかもしれませんが、日常生活で「発がん性物質」を避けたり減らすことはできます。
百害あって一利なしと言われる「タバコ」や、私たちが食事から摂取する「農薬、添加物など」発がん性物質と呼ばれるものを、過剰摂取しすぎないよう心掛ける事が大切です。
次回は「ロコモティブシンドローム」です。
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