予防医学とは
予防医学とは
健康障害の予防、健康異常の進展の防止のすべての段階を含む医学のこと。
つまり「病気にならないように予防する」ということです。
「病気になってから治療をする」ことよりも「まずは病気になりにくい体づくりを目指し、健康を維持し、病気の予防をすること」を目的としています。
予防医学の「3つの構造」
予防医学は以下の3つの構造に分けられます。
一次予防……健康増進
健康な状態のときに病気の予防をすること。
健康診断や健康相談、食生活の改善などの「健康増進活動」。予防接種や、禁煙などの「リスク削減活動」です。
例えば、食生活の改善や適度な運動を取り入れ、メタボリックシンドロームを予防することも一次予防に当たります。
二次予防……早期発見・早期治療
病気を早期発見、早期治療し、病気の進行を抑えたり、重篤化を防ぐこと。
この早期発見、早期治療により生存率の向上や死亡率の低下が期待できます。また早い段階で病気の芽を摘むことにより、合併症を予防したり、後遺症を軽くするなど、患者さんの負担も軽減できます。
三次予防……リハビリ
病気の再発防止やリハビリテーションのこと。
後遺症の予防や治療、残存機能の回復、維持、社会復帰の為のサポートもこちらに当たります。保健指導や体調のサポートだけでなく生活のアドバイスや心のケアも大切です。
「人生100年時代」と言われる近年、この「予防医学」への注目が高まっています。
介護を受けたり寝たきりになったりせずに日常生活を送れる期間を「健康寿命」と言います。その「健康寿命」ですが、2016年では男性が72.14歳、女性が74.79歳。平均寿命との差は男性8.84歳、女性12.35歳です。(厚生労働省のデータによる)
これは、男性は亡くなるまでの約9年間、女性は約12年もの長い期間、介護を受けていたり、寝たきりになり自分一人では日常生活を送れていない。ということを示しています。
これを聞くと、「そんな老後の話、まだまだ自分にとっては遠いおはなし。」そう思う方も少なくないかと思います。
しかし、からだは突然老いたりするわけではありません。日々のあなた自身の選択の積み重ねでできています。毎日の選択が変わればあなたの将来の体が変わります!
日常でできる小さなことから「予防医学」を始めてみてはいかがでしょうか?
将来の自分の為に「健康貯金」貯めていきましょう!
閲覧いただきありがとうございました。