健康と美のための予防医学

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免疫力とは

免疫力

 「新型コロナウィルスに負けないよう免疫力を高めましょう!!」

この数カ月間で、この言葉を耳にした方はきっとたくさんいるかと思います。

新型コロナウィルスが流行する前からもテレビや雑誌等でもよく言われていた「免疫力」

 

今回はそんな私たちに身近な言葉であり、私たちの体にとっても大切な「免疫力」についてまとめていきたいと思います。

 

そもそも免疫力とは?

「細菌やウィルスなどの病原体による病気を抑え込む力」です。

これは人間が生まれながらにして持っている自分の体を守る力です。

 

【2種類の免疫システム】

免疫機能は、用途の違いにより「自然免疫」と「獲得免疫」に分けられます。

 

①自然免疫

生まれつき体内に備わっている免疫の仕組みで、私たちの体の中に侵入してきた細菌やウィルス、異常になった自分の細胞をいち早く感知し、「異物ををやっつけよう!」とする仕組みのこと。風邪をひいたときに熱が出るのは、体の中で自然免疫の細胞が、細菌やウィルスと戦っている証拠です。

 

 【自然免疫の主な細胞】

 ・自然免疫の代表「好中球

自然免疫の中でも中心的な役割。主に体内に侵入してきた細菌、真菌(カビ)を食べ、殺菌を行うことで感染を防いでくれます。細菌を食べつくし役目を果たした好中球は自分自身もダメージを受け死んでいきます。傷口から発生する膿は闘いで死んだ好中球の死骸です。

 

・異常な細胞を殺す「NK(ナチュラルキラー細胞)

その名の通り「生まれながらの殺し屋」と呼ばれるNK細胞。

常に体の中をパトロールし、がん細胞やウィルス感染細胞を発見し初期攻撃をしてくれます。

 

・侵入者を食べて処理する「マクロファージ

マクロは「大きい」「長い」、ファージは「食べるもの」「細胞を破壊する細胞」という意味。細菌やウィルスなどの病原体、免疫細胞の死骸などを食べて分解してくれます。外部からの病原体を処理するだけでなく、壊れてしまった自分の細胞も食べてくれます。煙草の煙や、食品中の有害物質など、発がん性のある物質にさらされても私たちが簡単にがんにならないのはこのマクロファージを含む免疫細胞のおかげです。また、異物が体内に侵入したことをほかの免疫細胞に知らせる役割もしてくれています。

 

 ②獲得免疫

1度感染した病原体を見分け、それを記憶する。そうすることで、再度同じ病原体に出会った時に効果的に病原体を排除でき、2度目に感染しても発病しないようにするしくみ。自然免疫に比べると、応答までにかかる時間は長く、数日かかる。

 

【獲得免疫の主な細胞】

 ・免疫の司令塔「T細胞

T細胞にはいくつか種類がありますが、主には「ヘルパーT細胞」「キラーT細胞」「制御性T細胞」の3つ。「ヘルパーT細胞」は免疫の司令塔のような役割ですが、自身は体内で起きている異常をキャッチできません。マクロファージが情報を報告してくれます。「キラーT細胞」はヘルパーT細胞からの指示を受け、その名の通り病原体を殺しに行きます。この威力はとても強く、がん細胞も殺してしまうほどです。「制御性T」はキラーT細胞が正常な細胞に攻撃をしないようキラーT細胞の働きを抑制したり、免疫反応を終了に導く役割です。

 

・敵を記憶する「B細胞

体内をパトロールしながら病原体などの侵入者を発見し、敵の毒素を無毒化したり、敵の機能を破壊する物質を作り出したりする。侵入者を「抗原」、作り出された物質を「抗体」と言います。ヘルパーT細胞から指令を受け抗体を生産し細菌やウィルスなどの病原体の働きを止めてくれます。

 

 以上が、おおまかな免疫システムです。

私たちの体は自然免疫と獲得免疫の働きにより、菌やウィルス、がん細胞などから日々守られています。

自分体が日々体内で頑張ってくれてる。と思うと、自分の体が愛おしく思えてきますね🎶

 

では、次回は「どうすれば免疫力はあがるの?」をやっていきたいと思います。

 

 閲覧いただきありがとうございました。

 

 

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