夏の脳梗塞
脳梗塞
「脳血管疾患(脳梗塞、脳出血、蜘蛛膜下出血)」は、日本人の死亡原因第3位です。主に冬に多い病気として知られていると思いますが、6月〜8月の夏にも多く発症することがわかっています。
夏の脳梗塞
夏の脳梗塞の、主な原因は水分不足による体内の脱水症状です。気温が上がり汗をかくと、体内の水分とともに塩分も失われます。大量に汗をかくと、体液中の塩分濃度が下がり、低くなった塩分濃度に合わせようと水分を多く排出し、結果脱水症状になります。
夏の睡眠時
眠っている間、私達は約コップ一杯分(200ml)の汗をかいていると言われていて、真夏の熱帯夜はそれ以上に汗をかきます。しかし、睡眠中は水分補給ができないため、寝汗による脱水症状が起こりやすくなります。さらに、睡眠中は副交感神経の働きが優位になり、血圧が下がり、血液の流れが遅くなることで、血液中に血栓ができやすくなります。
このように、発汗によって水分・塩分不足となり脱水症状が起こると、血液中の水分も減少します。すると、血液がドロドロになり血管が詰まりやすくなり、脳梗塞を起こしやすくなってしまいます。
喉の渇き
気温が高いときは、汗をかいている実感がなくても、体からはどんどん水分が失われています。喉の渇きは、脳が「体内の水分量が少ない!」ということを感知し働きます。つまり、その時には、すでに体は水分不足になっているということです。
《体内の水分損失率と症状の目安》
体内の水分が、
・2%失われると・・・強い喉の渇きを感じる
・8%失われると・・・呼吸困難、めまい
・10%失われると・・・失神
・20%を超えると・・・生命の危険
私達の体の大半は水でできていますが、不足した時のために水を蓄えておくというシステムがありません。そのため、喉が乾いてから水分補給をするのでは、水分が必要な部位に届くまでに時間がかかってしまいますので、喉が乾く前に水分補給をすることが大切です。
高齢者は、喉が渇いたという感覚が鈍くなっており、脱水症状に陥っていることにも気づかない場合があります。また、アルコールの摂取も脱水に影響を及ぼします。アルコールには利尿作用があり、飲酒量以上の水分を排出してしまうことがあります。
夏の脳梗塞は、「脱水症状が原因」となって発症することが多いため、
・汗をかいていないと思っても水分補給!
・喉が渇いていなくても水分補給!
・アルコール摂取するときは一緒に水分補給!
を常に心がけ、熱い夏を乗り切りましょう♪
次回は、「夏の脳梗塞②」です。
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