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月経痛

月経痛

「月経痛」は、月経が始まる2~4日前から月経中にかけて起こる腹痛、腰痛のことをいいますが、中には頭痛やめまい、吐き気、下痢などを伴う場合もあります。これらの症状は、子宮内膜の中で分泌される「プロスタグランディン」と呼ばれる痛みの物質が原因であることが最近の研究でわかってきました。「プロスタグランディン」は排卵に伴い月経前、月経中に多くなり、不要になった内膜を外に押し出す働きをしますが、過剰に分泌されると子宮が必要以上に収縮したり、いろいろな臓器の筋肉(平滑筋)を収縮させることで、月経痛の主な原因となっています。

 

月経のメカニズム

「月経」とは、不要になった子宮内膜がはがれて、子宮頸管から膣を通って体の外へ排出されることです。子宮では子宮内膜を厚く貼り、受精卵を育てるベッドをつくり、受け入れ態勢を整えて受精卵に備えます。しかし卵子が受精しなかった場合は、この準備した子宮内膜がいらなくなり、また新しく作り変えるために一度古くなった子宮内膜を体外に排出します。この古くなった子宮内膜を捨てている期間が「月経」です。

 

症状

下腹部の痛み

腰痛

むくみ

肩こり

頭痛

イライラ

など

 

月経痛の痛み、症状は人それぞれです。痛みがほとんどない方もいれば、生活に支障が出るくらいの痛みを強く感じる方もいます。月経痛は約8割の女性が何らかの不調、痛みを感じ、「かなりつらい・ひどい」と感じている方は2割弱と言われています。

 

原因

月経痛の原因は大きく2つに分けられます。

①器質性月経痛

「器質性月経痛」は、子宮や卵巣になんらかの病気が隠れていて、その病気が原因となり起こる月経痛のこと。原因の病気としては子宮内膜症「子宮腺筋症」「子宮筋腫」「子宮の奇形」などがある。

痛みがあまりにも強い、月経血の量が多い、年々月経痛がひどくなる方はこの可能性があるため、婦人科医に相談してみましょう。

②機能性月経痛

「機能性月経痛」は、これといった病気がないのに症状が現れる月経痛。
原因は月経血を押し出す際の子宮の収縮ホルモンバランスの崩れによる骨盤のうっ血ストレス血行不良などが挙げられる。

【代表的な原因】

子宮口が成長していない

妊娠・出産経験のない若い女性は子宮口が狭く、月経血を押し出すときにスムーズに流れず、下腹部痛や腰痛などの痛みが起こる。

子宮の収縮ホルモンが多い

はがれ落ちた子宮内膜を外に出すため、子宮内膜から分泌される「プロスタグランディン」の量が多すぎる。「プロスタグランディン」は出産時に大量に分泌され陣痛を起こすもので、女性にとって重要なホルモンだが、多すぎると必要以上に子宮が収縮して血行が悪くなり、その結果痛みが起こる。

体の冷えや運動不足により血流が悪い

冷房や薄着などによる体の冷えや、運動不足は血流を悪くするため、月経痛の痛みをひどくさせる場合がある。

ストレス

過度なストレスが続くと交感神経を優位にし、血管や子宮の過度な収縮を引き起こし腹痛や腰痛などが起こる。また、痛みに過剰に反応してしまうといった面もある。

 

予防・対策

「器質性月経痛」の場合は、原因となる子宮内膜症子宮筋腫などの病気の有無を調べ、病気がある場合には、まずはその治療をすることが重要です。「機能性月経痛」の場合は、食事や普段の生活習慣で、ある程度痛みを和らげることができます。生活習慣を見直して、月経痛を乗り切りましょう。

【食事】

無理なダイエットや偏った食生活で栄養バランスが乱れると、ホルモンバランスを崩し、月経痛を悪化させる原因になります。バランスのよい食事を心掛けましょう。

 

ビタミンB6:痛みなどの刺激を抑制する神経伝達物質を合成するために必要な成分。
ビタミンB12:タンパク質を合成する働きのほか、血液を作る造血作用にも働く。
ビタミンC:鉄分の吸収を促す。鉄分と一緒に取ると吸収率がアップ。
ビタミンE:血行促進、自律神経の調節。血行不良、自律神経の乱れは月経痛をひどくする要因のため、積極的に摂取したい栄養素。

 

月経のときには多量の血液が排出されます。貧血になりやすくなるため血液成分である鉄分や、血液のほかホルモンや酵素の生成にかかわるマグネシウムマンガン亜鉛も一緒に摂るようにしましょう。

【下半身を温める】

冷えは血行を悪くし、痛みを悪化させます。ひざ掛けを使う、靴下を履く、保温性の高い下着を身に付ける、締め付けの強い衣服を避けるなどの工夫をし、下半身を冷やさないようにしましょう。

【運動】

運動をして筋肉量を増やすことで、熱を生み出す力を増やし血行促進につながります。ヨガやストレッチなど無理のない範囲で取り入れましょう。運動は気分転換やストレス解消にも効果的です。

 

≪生理痛にオススメのヨガ≫

・がっせきのポーズ

床に座り、両脚をそろえて伸ばす

ひざを曲げ、両足裏を合わせる

両脚の親指をつかみ、脚を体に引き寄せる

呼吸を整え、息を吸って背筋をしっかりと伸ばす

息を吐きながら頭を前に倒す

体を曲げたまま肩の力を抜いて深呼吸を繰り返す

息を吸いながら上半身をゆっくりと起こす

 

頑張ってたくさん伸ばさなくて大丈夫です。自分が気持ちのいいと思えるところを探してみましょう。しっかり呼吸をして、リラックスできているか自分の体と会話をしながら行ってくださいね♪

※股関節(足の付け根)が、つらい方はブランケットなどの上に座ってお尻の高さを少し上げて行いましょう。

 

効果

・股関節の柔軟性アップ

・血行促進

・泌尿器系の機能改善

・骨盤のゆがみ

・リラックス

坐骨神経痛の改善

 

次回は、「月経痛にオススメ!レシピ」です。

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