健康と美のための予防医学

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低気圧とからだの関係

低気圧とからだの関係 

場所によっては、すでに始まっている梅雨。梅雨の季節は低気圧が続くことで、長い間雨が降ります。梅雨の季節のだるさ、関節痛、頭痛などの体調不良は、雨そのものが原因と思う方も多いかもしれませんが、実は低気圧が大きく関わっています。

 

気圧とは?

気圧は、地面に対してどのくらいの空気の重さが圧力としてかかっているかを表す数値で、1気圧はおよそ1.013phです。「気圧が高い」というのは周囲よりも空気が重くのしかかっているということを表し、「気圧が低い」というのは周囲よりも空気の重さが軽いということを示しています。気圧は地形によっても異なり、高い山の上では上空までの距離が短く、のっている空気の量が少ないので「気圧は低い」状態になり、海面では上空までの距離が遠く、のっている空気量が多いので「気圧が高い」ということになります。

空気の量が少ないということは、酸素量も少ないので、山の上では息苦しさを感じます。

 

お菓子の袋と私たちのからだ

袋に入ったお菓子を持って、気圧の低い所(山の上など)へ行くと、お菓子の袋がパンパンに膨らみます。これは、お菓子の袋の外側にかかる圧力が減り、内側の圧力の方が高くなるので袋が膨らむ現象が起こります。人の体にもこれと同じことが起こります。気圧の低いところへ行くと、外側の圧力よりも体内からの圧力の方が大きい為、鼓膜を押し上げ、耳に違和感を覚えます。また、気圧が急激に下がると、血管が拡張し神経を圧迫し、神経の炎症部分に触れて痛みを感じる場合があります。これにより、「天気が悪い時に起こる関節痛、頭痛」が起こります。

また、気圧の低下により、酸素の量が減少すると、体の活動を抑制させようと副交感神経が優位になります。しかし、日中はゆっくり過ごすわけにもいかず、無理に動いたり、働いたりするため、自律神経のバランスが崩れやすくなってしまいます。

 

気圧が高い・・・交感神経が優位になり、活発モード

気圧が低い・・・副交感神経が優位になり、お休みモード

 

低気圧による不調

①息苦しさ

低気圧の時になんとなく息苦しい、胸が苦しいといった感覚を抱いたことはありませんか?気圧が下がると、酸素量が減少するので、このような感覚を経験された方は少なくないと思います。

私たちは普段、肋骨を埋めるように存在している「肋間筋」や「横隔膜」、「腹筋」を使って呼吸をしています。これらの筋肉は、姿勢を保つためにも重要な役割をしている筋肉です。ですので、姿勢が悪いとこれらの筋力が弱まり、呼吸が浅くなってしまいます。すると、全身が酸素不足の状態に陥りやすく、脳から「もっと呼吸をするように!」と指令がでます。その結果呼吸が浅く速くなり、胸が苦しいという感覚になります。これを防ぐには、普段から姿勢を良くし、呼吸にかかわる筋肉はもちろん、全身のさまざまな筋肉を鍛えることが大切です。

 

片頭痛

天気により不調を訴える人の症状で多いのが「片頭痛」です。低気圧が近づくと、一時的に外からの圧力に対し、体の内側の圧力のほうが大きくなるので、血管が拡張し、周囲の神経を圧迫し、強い痛みの片頭痛が起こります。

 

症状・・・こめかみから目のあたりがズキズキと心臓と同じようなリズムで痛む

     吐き気、嘔吐、光、音に敏感になることもある。

     人により痛みの予兆があり、ギザギザした光が見える、空腹感、  

     手足がむくむ、あくびが増える、イライラなどがある。  

 

原因・・・詳しいメカニズムは、まだ解明されていないが、気象の変化による片頭痛

     「三叉神経説」という説が有力です。血管が拡張し、三叉神経が刺激される

     と炎症をもたらす神経伝達物質が分泌されます。さらに拡張した血管自体

     が、三叉神経に触れ、圧迫することで頭痛が起きます

 ★三叉神経

主に顔の感覚を司り、顔の痛覚、触覚、冷熱感、口腔、鼻腔の感覚を脳 に伝える神経。脳から3つに分かれて顔面に分布する。

 

対処法・・・体を動かすと痛みが強く現れる場合が多いので、安静に過ごす

      血管の拡張が原因の為、血流が良くなるチョコレートやワインなどは控え

      る。保冷剤などでこめかみ(痛みのある部分)を冷やしたり、コーヒーも

      血管を収縮する作用があるので効果的

 

低気圧×自律神経の乱れ

気圧の変化による不調は、ほとんどが自律神経の乱れが原因で起こります。

普段から自律神経を整えるよう心掛け、気圧の変化に負けない体づくりをすることが大切です。

 

・朝起きたら日光を浴びる

・適度な運動

・食生活の改善

・腸内環境を整える

・首を温める

・36℃~40℃のお風呂につかる

・良質な睡眠(寝不足だけでなく寝すぎにも注意)

・ストレスはためない、発散する

 

自律神経を整える方法

【自律神経を整えるヨガのポーズ】

キャット&カウ(猫のポーズ)

①四つん這いになる 

 手は肩幅に、膝は腰幅に開き、四つん這いになる

②背中を反らせたり、丸めたりを繰り返す。

 息を吸いながら、斜め上を見上げるように背中を反らせる。

 息を吐きながら、おへそを見るように背中を丸める。

 

※首や腰だけを動かさないように、背中全体を使って均等なアーチを描くイメージで。

 自律神経は背骨の周りに通っているので、背中の緊張をほぐすことで、自律神経を整える効果を期待できます!

 

効果

・自律神経を整える

・肩こり解消

・腰痛の緩和

・背中、お腹、腰回りの引き締め

 

アロマテラピー

今日は、「なんだかやる気の出ない・・・」ときにおススメオイルです♪

朝の目覚めにぴったりのオイルです。

 

ローズマリー     無気力、鬱気味で元気のない時に自信をくれる!

・レモン        リフレッシュ効果!不安をとり、明るい気持ちに!  

・グレープフルーツ   気分爽快に、心軽やかにしてくれる!

ユーカリ       憂鬱な気分をとり、呼吸をしやすくしてくれる!

・ペパーミント     元気を与えてくれる!集中力を高め、ヒラメキ力UP!

 

【ツボ押しでだるさ解消】

全身のだるさ、疲れやすさを解消してくれるツボをご紹介します。

 

・湧泉・・・足の裏の真ん中よりやや上、足の指をグーにした時に凹むところ

      パワーの泉!疲労や倦怠感を取り除き、気力、体力をUPしてくれます!

 

湿度で、雨で、「なんだかやる気がでない・・・」

時にはぜひお試しください♪

 

【番外編】

頭痛薬で頭痛!?

辛い片頭痛・・・。「梅雨の時期は頭痛薬が手放せない!」という方も多いかと思いますが、つい、頭痛薬を飲みすぎていませんか?「薬剤誘発性頭痛」これは頭痛薬の飲みすぎによる頭痛のことです。片頭痛の痛みを抑えようとして鎮痛剤を複数服用したり、毎日のように鎮痛剤を飲んでいたいすると、逆に痛みに敏感になってしまい、慢性的に頭痛を感じる状態になってしまいます。「薬剤誘発性頭痛」は治療が困難であり、薬の多様によって、胃腸にも負担がかかってしまいます。

鎮痛剤は月に10回までを原則として下さい。

痛みが引かないなど、どうしてもつらい場合は、病院に相談してみましょう。

 

 

次回は「片頭痛におススメ!レシピ」です。

 

閲覧ありがとうございました。

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